中国の漢方薬処方が軽度高血圧患者のロサルタンと一致

松陵雪梅康カプセル（SXC）として知られる漢方薬は、軽度の高血圧患者の血圧降下に関してはロサルタンよりも劣っていないことが、新たなランダム化試験の結果で示された。

これは、プエラリア ロバタ、新鮮な松葉、真珠粉末の 3 つの成分を含む特許医薬品である SXC を研究する最初の RCT ではありません。 治療法も目新しいものではありません。 1996 年に、高血圧関連症状の治療のために中国国家医療製品総局によって承認されました。

それでも、この研究は以前の研究よりも質が高いことで際立っていると、主著者のイン・ガオ医学博士（東直門病院および北京中医薬大学）はTCTMDに語った。 「これは、本態性高血圧症患者の血圧降下を目的とした、伝統的な中国医学（TCM）と第一選択の降圧薬との初の無作為化、実薬対照、二重盲検、非劣性試験です」と彼女は電子メールで書いた。 「SXCは、特に自然薬を好む患者にとって、軽度の高血圧に対する最適な代替品となる可能性があります。」

Gao氏によると、SXCはすでに中国で毎年約260万人の高血圧患者に使用されているという。 普及への障害の1つは、ロサルタンの価格よりも約20％高いこの処方のコストであり、これは「臨床医と患者にとってかなりの懸念事項である」と彼女は付け加えた。

高氏によると、これまでSXCは中国でのみ使用されてきたという。 「世界中で使用される複数の活性化合物を含む伝統的な漢方薬にとって、これは大きな課題です。 しかし、特に東アジアや東南アジア諸国では、漢方薬を好む患者が多くいます」と彼女は、SXC が人気になるかもしれないと予測しました。

Xinxing Lai医師（Dongzhimen HospitalおよびBeijing China Medicine University）とZhenyu Dong医師（首都医科大学北京朝陽病院）が主導したこの研究は、最近「Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes」オンラインで発表された。

中国では高血圧が蔓延しているが、診断も治療も受けられないことが多い。 代替塩への切り替えや村レベルでの支援活動などの創造的なアプローチは有望であることが示されています。 しかし、従来の降圧薬の摂取は依然として副作用によって妨げられていると研究者らは指摘している。

同様の血圧、低いコレステロール

研究者らは、軽度の本態性高血圧症（収縮期血圧140～159mmHg、拡張期血圧90～99mmHg）の患者755人を登録し、2週間のプラセボ慣らし期間に参加させた。その間、127人が脱落したが、その主な理由は血圧の欠如であった。書面による同意。 その後、残りの628人の患者（平均年齢53歳、女性52％）がSXCまたはロサルタンのいずれかを8週間投与する群に無作為に割り付けられた。

治療意図に基づくと、ベースラインと研究の主要評価項目である8週間の間の座位拡張期血圧の変化は、SXCとロサルタンで同様であり（-7.9対-8.1mmHg）、非劣性マージンの-2.5の間に収まった。 mmHg。

どちらの治療群でも生活の質の向上が見られ、患者の 24.9% が少なくとも 1 つの有害事象を経験しましたが、その割合は 2 つの治療法間で差はありませんでした。

SXCは、「頭痛または頭重、めまいまたは耳鳴り、動悸、息切れ、胸痛、めまい、浮腫、疲労、多尿、および首または肩の凝り」を捉える指標である高血圧症状の合計スコアの大幅な改善につながりました。ロサルタン併用 (-5.7 vs -5.0; P = 0.020)。 そして、Gao 氏が驚くべき発見として説明したことによると、ハーブ処方は総コレステロールの大幅な減少ももたらしました (-0.1 対 0.1 mmol/L; P = 0.025)。 したがって、「SXCは高血圧と高コレステロール血症を併発する患者にとって最適である可能性がある」と彼女は示唆した。

誰が SXC を受けるべきですか?

Gao氏は、現在知られている情報に基づくと、「既存の心血管疾患や管理されていない糖尿病のない軽度の高血圧患者が最良の候補者である可能性がある」と述べた。 さらに、彼女は、「SXCは、TCM理論に基づく肝陽機能亢進症候群の人にとって特に有益である可能性があります。これは、6つの症状（頭痛、めまいまたはめまい、イライラ、顔の紅潮、赤み）のうち少なくとも3つが存在すると定義されます」と述べています。目、黄色の舌苔）。